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薬剤師の過剰問題

薬剤師は現在約26万7000人いるといわれています。
薬剤師の資格は医療機関のほか、薬局や医薬品関連企業など非常に幅広いため、需要が高く人気があります。
しかし今後その状況に変化が生じ、薬剤師が過剰になるのではないかとも言われています。

その背景にはまず薬剤師の数が多いという現状があります。
薬剤師の数を人口比率にすると1000人につき1.21人となり、これは先進国の中でももっとも多い数となります。
そのため飽和状態を迎えつつあり、これ以上の増加は供給過多になってしまう可能性があるのです。
もうひとつは登録販売者制度の導入。
医薬品をより幅広く、手軽に購入できるような環境を整えるために導入されたこの制度。
第2類、第3類の医薬品を薬剤師に代わって販売することができる資格です。
これまでドラッグストアなどで医薬品を販売する場合には薬剤師の常駐が義務づけられていましたが、今後はこの登録販売者の常駐で販売する医薬品のかなりの範囲をカバーすることが可能になります。
そのため、薬剤師の職場が減少していくことが確実な状況になっているのです。
厚生労働省の報告によると2006年の段階ですでに需要は頭打ちの状況に、将来的には供給過多に陥っていくことが予測されています。
2037年には薬剤師の数が36万人になることが予想されるのに対し、需要は23万人程度と、3分の1が供給過多になるという数字も出ているのです。

一方で薬学部の6年制導入、それにともなう新試験制度の導入によって薬剤師になるためのハードルが高くなっています。
需要と供給のバランスをどうとっていくかが今後の大きな課題となりそうです。

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2011年01月27日 14:42に投稿されたエントリーのページです。

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